全体的に黒い色をしていますが、細長いお腹の途中の部分だけがあざやかなオレンジ色をしているのが特徴です。お腹の付け根が糸のようにものすごく細くなっています。ジガバチという名前は、巣を掘るときに羽をふるわせて「ジガジガ…(似我似我…)」とつぶやいているように聞こえることからつけられました。よく似た仲間に、平地に多い「サトジガバチ」がいますが、ヤマジガバチは少し山よりの場所に多くすんでいます。お母さんハチは、地面のすな地に穴を掘って自分の巣を作ります。巣ができると、畑の野菜を食べるアオムシやガの幼虫(イモムシ)を捕まえにいきます。捕まえたイモムシに麻酔(おとなしくなる毒)の注射をして眠らせ、生きたまま巣穴に運び込みます。巣穴の中に眠らせたイモムシを数匹ならべ、そこに卵を1つだけ産みつけます。卵からかえったヤマジガバチの赤ちゃん(幼虫)は、お母さんが用意してくれた新鮮なイモムシを食べて大きく育ちます。ヤマジガバチはおとなしい性格をしています。スズメバチのように自分から人間を襲ってくることはありません。ただし、手でつかんだり、いたずらをしたりすると、びっくりして刺すことがあるので、見つけてもそっと観察しましょう。